ローマと猫
- Takeshi Kimishima
- 12 分前
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ローマの創建記念日に因んで
現代のローマにおける猫は、街の文化や観光の一部として愛され、野良猫を中心に独特の存在感を放っています。
1. ローマの野良猫の現状
街中に広がる猫 ローマには数千匹の野良猫が生息し、遺跡、公園、路地裏などで見られます。特にコロッセオ、フォロ・ロマーノ、トッレ・アルジェンティーナ広場は猫の名所です。
地域猫としての共存 野良猫は「colonie feline(猫のコロニー)」として管理され、市民と共存。イタリアの法律で保護されており、虐待は禁止されています。
健康管理 ボランティアや団体による避妊・去勢手術、ワクチン接種、餌やりが行われ、猫の健康と個体数管理が徹底されています。
2. トッレ・アルジェンティーナの猫保護区
中心的なスポット トッレ・アルジェンティーナ広場の「Gatti di Torre Argentina」は、ローマで最も有名な猫保護区。紀元前1世紀の遺跡に約150匹の猫が暮らし、ボランティアが世話しています。
観光地化 観光客が訪れ、猫を観察したり寄付したりできます。保護区は猫の里親募集やグッズ販売も行い、資金を集めています。
文化的意義 この場所は、ジュリアス・シーザーが暗殺された歴史的遺跡でもあり、猫と歴史が共存するユニークな空間です。
3. 猫とローマの文化
市民の愛情 ローマ市民は猫を「ガッターレ(猫おばさん)」や「ガッターロ(猫おじさん)」と呼ばれるボランティアが支え、餌やシェルターを提供。猫は街の「自由な住人」として親しまれています。
4. 観光と猫
猫目当ての訪問 猫好きの観光客はトッレ・アルジェンティーナや遺跡を訪れ、猫と触れ合うことを楽しみにします。保護区ではボランティア体験も可能。
5. 現代の課題と取り組み
過密問題 一部地域では猫の数が増えすぎ、衛生や餌の供給が課題に。ボランティア団体は避妊・去勢を強化しています。
気候変動の影響 夏の猛暑や冬の寒さが猫の健康に影響を与えるため、シェルターの整備が進められています。
コミュニティの協力* 地元レストランや商店が餌を提供したり、猫の保護活動を支援するなど、市民全体で猫を支える文化が根付いています。
まとめ
現代のローマの猫は、歴史ある街の自由なシンボルであり、市民や観光客に愛されています。トッレ・アルジェンティーナのような保護区や、遺跡でくつろぐ猫たちは、ローマの魅力をさらに引き立てます。
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